パソコン最大手、宏碁（エイサー）は23日ニューヨークで、タブレット型パソコンを発表した。来年２月発売で、タブレットＰＣ市場で10〜20％のシェア獲得を狙う。ジャンフランコ・ランチ執行長（ＣＥＯ）は「アップルｉＰａｄの独占的地位を崩したい」と強気の姿勢を示した。25日付工商時報が報じた。
　

デュアルディスプレイノート「イコニア」。生産は仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）が担当する（同社提供）　

　エイサーが発表したタブレットＰＣは、５インチ、７インチ、10インチ２種類の計４機種で、基本ソフト（ＯＳ）は10インチの１機種でマイクロソフトのWindows 7（ウインドウズセブン）を採用。他の３機種は、グーグルのアンドロイドを採用した。プロセッサーは10インチウインドウズ機にアドバンスト・マイクロ・デバイセズ（ＡＭＤ）製を、アンドロイド機種にエヌビディアのTegra２、５インチと７インチではクアルコム製を採用した。

　発売はウインドウズ機種が早くて来年２月で、グーグル機は第１四半期末を予定している。なお、タブレットＰＣの名称はまだ決まっていない。同社は今後、ゲートウェイやパッカードベルの傘下ブランドからもタブレット製品を発売する可能性を示唆している。

　同社は同日、世界初のデュアルディスプレイタイプのノートＰＣ「イコニア（ICONIA）」も発表した。キーボードをなくし、タッチパネルで代替したのが最大の特徴で、12月に欧米市場で先行発売を予定している。価格は1,499米ドル。

新オンラインストア、alive発表

　エイサーはまた、同社のオンラインストア「alive」も発表した。映像、音楽、電子ブック、ゲームの各デジタルコンテンツを一つのプラットフォームにまとめた「次世代オンラインストア」をうたっている。12月20日に英国とイタリアで、その後来年第２四半期に米国、中国など７カ国でサービスをスタートする。

　同社によると、既にハリウッド映画2,000タイトル、ミュージックビデオ１万5,000本、音楽800万曲、電子ブックコンテンツ1,000本以上、ゲームコンテンツ1,000本以上を取りそろえた。
　

　
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