中台間の人的往来が拡大していることを受け、兆豊国際商業銀行は近く、人民元建てトラベラーズチェック（ＴＣ、旅行小切手）を台湾で発売する。同行は既にアメリカン・エキスプレスとともに準備作業を終えており、今月中旬にも正式に発表する。２日付工商時報が伝えた。
アメリカン・エキスプレスは、中国の中央銀行である中国人民銀行から唯一、人民元建てＴＣの発行を認められている。兆豊銀はアメリカン・エキスプレスから人民元建てＴＣの１年間の独占販売権を取得する。人民元建てＴＣの発売は、米国、インド、韓国に続き４カ国目となる。人民元紙幣は最高額面が100元（約1,260円）だが、ＴＣは最高額面が500元で、換金は主要銀行、高級ホテルなどで可能だ。
アメリカン・エキスプレスは今後、日本、マレーシア、ロシア、英国、カナダでも人民元建てＴＣの発行に向け、現地銀行と提携する見通しだ。
