鉄筋大手の豊興鋼鉄は６日、鉄筋価格を１トン当たり300台湾元（約820円）引き上げ１万9,700元に、鉄スクラップ買取価格も同300元引き上げ１万2,300元にすると発表した。形鋼は同500元引き上げ２万1,100元とした。欧州が大寒波に見舞われて各国からの輸出量が減り、さらに米で感謝祭の休暇シーズンに入ったことによる鉄筋および鉄スクラップの国際相場上昇が値上げ要因となった。７日付蘋果日報が報じた。
豊興の主管は、川下の在庫水準が低い上、寒波の影響もあるため、短期的に鉄スクラップ相場は上昇しても下落することはないとの予測を示した。
同社の11月売上高は前月比1.3％減、前年同月比62.81％増の30億5,100万元で、今年に入って３番目に高かった。形鋼、棒線の出荷が好調だったほか、鉄筋需要も小幅に上昇し、出荷量は14万トンで生産ラインは満杯状態となった。12月の出荷も同水準が見込まれる。
