宏達国際電子（ＨＴＣ）が６日発表した11月売上高は、前月比18.5％増、前年同月比168.39％増の384億8,400万台湾元（約1,054億円）で、市場予測の340億〜350億元の水準を上回り過去最高を更新した。欧州、米国市場でハイエンド機種の販売が引き続き好調だったことが要因だ。７日付工商時報などが伝えた。
ＨＴＣは第４四半期の売上目標が1,000億元で、12月に292億元以上となれば達成できる。１〜11月の売上高は2,456億7,500万元で、前年同期比88.43％増。昨年の通年売上高は1,448億8,100万元だった。
第４四半期の出荷台数は、市場の当初予測では1,200万台だったが、グーグルの基本ソフト（ＯＳ）アンドロイド搭載のハイエンド機種「Desire HD」「Desire Z」がソフトウエアの問題で出荷が遅れたことなどから900万台前後にとどまるとみられている。しかし、11月売上高は、この出荷水準を上回るものだった。来年第１四半期は非需要期となるため、約800万台となる見通しだ。
