現在の全民健康保険を第２代全民健康保険に移行する「全民健康保険法改正案」は、７日の立法院会議（本会議に相当）で保険料の算定基礎や保険料率などを定めた第18條の文言で野党と議論になったほか、国民党内でも意見が分かれ、第１條の「立法目的」が形式的に可決されたにとどまった。同改正案について与野党は８月、７日を成立の最終期限とすることで合意しており、王金平・立法院長は10日の会議でも取り上げるとしているが、楊志良・行政院衛生署長は「今会期中の成立は困難」との見方を示した。８日付経済日報などが報じた。
野党民進党は全民健康保険法改正案に対し「貧しい者から奪い、富める者を助ける」などと反対している（７日＝中央社）
ただ王立法院長は、「第２代全民健康保険は住民生活と密接な関係があり、時間をかけて議論することは悪いことではない」としている。
