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中国10年輸入市場、台湾のシェア過去最低に


ニュース その他 その他分野 作成日:2011年2月8日_記事番号:T00028057

中国10年輸入市場、台湾のシェア過去最低に

 2010年の台湾の輸出全体に占める中国向け比率は31%と過去最高を更新し、中国市場への依存度が高まる一方で、中国の輸入全体に占める台湾製品のシェアは8.3%の過去最低となった。台湾から中国への輸出総額は昨年34.9%増となったものの、成長率は東南アジア諸国連合(ASEAN)、韓国、オーストラリアなどを下回った。中国輸入市場は01年の世界貿易機関(WTO)加盟以降、競争が激化し、台湾のシェアは02年に12.9%を記録して以来、下降が続き、ライバル韓国にも05年に追い抜かれ、その後差が開く一方となっている。30日付工商時報が経済部国際貿易局(国貿局)の統計を基に報じた。

 国貿局の統計によると、昨年の中国輸入市場におけるシェア(金額ベース)は、▽1位、日本(12.7%)▽2位、欧州連合(EU)27カ国(12.1%)▽3位、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国(11.1%)▽4位、韓国(9.9%)▽5位、台湾(8.3%)──となった。このうち前年比成長率ではASEANの45.3%増が最高だった。

 また製品別では、韓国が光学機器・部品、プラスチック・製品、有機化学品でシェア1位に立ったのに対し、台湾は化学繊維糸で首位となった以外は、電機設備・部品、光学機器・部品、有機化学品の2位にとどまった。

 ただ国貿局は「海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)発効に伴い、今年はシェア拡大が期待できる」と予測している。