円高などによるコスト増大を受け、今月一部車種で1.2～1.5％の値上げを実施したトヨタの台湾総代理、和泰汽車の蘇純興総経理は、３月に人気のミニバン「ウィッシュ」についても２％以内（１万～１万5,000台湾元＝約２万8,000〜４万3,000円）の値上げを行うことを明らかにした。11日付聯合晩報が伝えた。
蘇総経理によると、トヨタ本社がリコール（回収・無償修理）問題を受けてのブランドイメージへの悪影響を懸念するため、２～３月の販売価格の引き上げ幅はすべて1.5～２％にとどめた。このためコスト反映が充分でなく、早ければ７月にも再値上げを行う可能性もあるとしている。その際の上げ幅はブランドイメージの回復状況を見ながら、今回よりやや大きくなる可能性もあるという。
今年１月、同社と裕隆汽車は、値上げ前の駆け込み需要によって販売台数が過去５年で最高水準となった。
