台達電子工業（デルタ・エレクトロニクス）は10日、子会社を通じて１億7,200万米ドルを投じ、機電製品販売の中国・中達電通（デルタ・グリーンテック）の株式48.5％を取得することを決議した。従来の出資比率は10％。中達電通に対するデルタの間接的な持ち株比率は57％に拡大し、正式に経営権を掌握することになる。中央社などが11日報じた。
海英俊デルタ副董事長は、「当社は中国に400以上の機電製品販売業者を抱えるが、これらはすべて中達電通のコントロール下にあるため、今回の買収を決めた」と語った。デルタは今年、さらに中国の販路を500業者に拡大する計画だ。
なお、デルタの2010年通年の連結売上高は、前年比38.01％増の1,713億200万台湾元（約4,800億円）で過去最高を記録した。純利益も前年比35.14％増の157億5,400万元で過去最高だった。ただ粗利益率は21.4％と、前年の21.6％から小幅に低下した。
