製紙大手の栄成紙業は21日、彰化県二林工場の設備更新および中国・無錫工場（江蘇省）の生産能力拡張に１億5,000万米ドルの大型投資を行うことを董事会で決議した。台湾における30年先を見据えた競争力強化と、中国政府の第12次５カ年計画（2011～15年）に伴う商機をにらんだものだ。22日付工商時報が伝えた。
台湾の主要工業用紙メーカーの中でも、栄成紙業は中国展開に最も積極的で、第12次５カ年計画の推進に伴い工業用紙および包装材料の需要に大きな商機が見込めるとして、昨年から中国における生産能力増強計画に着手していた。
なお、同投資計画は６月10日の株主総会に諮った後、正式に確定する。
