鴻海科技集団（フォックスコン）が、中国・湖南省長沙市の長沙高新区に４月に進出する。同地では▽ソフトウエア研究開発（Ｒ＆Ｄ）▽デジタルコンテンツの制作▽三網融合（中国政府が推進する通信ネットワーク、放送ネットワーク、インターネットの一体化）に関する製品の設計・生産──を予定している。28日付電子時報が報じた。
鴻海は昨年12月、湖南省政府と、生産・Ｒ＆Ｄ拠点の設置に関する提携枠組み協定を締結しており、進出に関する事務手続きを終え、事務所も完成している。
同社は武漢、成都、鄭州など中国内陸部に相次いで生産拠点を設置しているが、いずれもまだ初期段階で、生産能力には限りがある。しかし、内陸部の拠点は深圳などの沿岸部よりも人件費が20〜25％低く、鴻海集団の業績に貢献をもたらす見通しだ。
