携帯電話キーパッドやフレキシブルプリント基板（ＦＰＣ）の生産を手掛ける毅嘉科技（ICHIAテクノロジーズ）はこのほど、４億台湾元（約11億6,000万円）を投じてＦＰＣ月産能力を現在の８万平方メートルから12万平方メートルに増強すると表明した。新たな生産設備は６月までに搬入できる見込みで、下半期から量産を開始する予定だ。４日付蘋果日報が伝えた。
毅嘉科技主管は今回の拡充計画について、スマートフォンやタブレット型パソコン人気による需要拡大、および今後の市場動向に対応するためと説明している。なお同社は今年、８億元の設備投資を計画しているが、残りの４億元は中国・江蘇省蘇州工場の第２期拡張などに充てる。第２期工場は下半期に着工、早ければ来年半ばに完工、稼働予定だ。
証券会社は、同社第１四半期の売上高についてオフシーズンの影響で前期比14％減の22億3,000万元に落ち込むと予測。そのうちキーパッドは同20％減となったが、ＦＰＣは１けた未満のマイナスだったとみている。
