日本の衛藤征士郎衆院副議長が４日、２日間の日程で台湾を訪問し、東日本大震災の被災者に対する台湾からの支援に感謝の意を伝えた。台湾の各メディアが伝えた。
衛藤副議長（左）は５日、総統府で馬英九総統（右）と会談。馬総統は「震災被害にはわれわれも心を痛めている」と語り、衛藤氏をねぎらった（５日＝中央社）
衛藤副議長は、王金平立法院長らが先月、義援金を手渡すため訪日したことから、答礼として台湾を訪れた。衛藤副議長は、日本と台湾が1972年に断交して以降、訪台した日本の政界関係者で最も高い現職ポストにある人物となる。
関係者によると、衛藤副議長は王立法院長と夕食を共にし、「台湾が日本に寄せてくれた関心は日本人に深い印象を残した。真の友人は台湾だ」と述べたとされる。
日本からは森喜朗元首相ら国会議員も今週末から訪台。台湾側からは、王立法院長（国会議長）が12日に観光客ら約300人を率い北海道を訪れるなど、日台間では政界関係者の相互訪問が相次ぐ。
