３月に合併を発表したＩＣ設計大手の聯発科技（メディアテック）と雷凌科技（ラリンク・テクノロジー）は５日、メディアテックがラリンクを吸収合併するとしていた当初計画を変更し、ラリンクを100％子会社とすると発表した。株式の交換比率は変更せず、メディアテック株１株当たりラリンク株3.15株。６日付工商時報が報じた。
合併発表から２カ月もたたないうちに計画を変更したことについてメディアテックの顧大為財務長は、「ラリンクが消滅した場合、同社製品について改めて顧客の認証を得る必要があり、発売に遅れが出るため」と説明した。このほかラリンク株主より、吸収合併の場合、現金配当に税務上の問題が生じるとの指摘があったことも理由に挙げた。
