財政部が９日発表した４月の輸出総額は前月比0.3％増、前年同月比24.6％増の273億2,000万米ドルで、単月の過去最高を記録した。財政部は新たなハイテク製品に対する需要が世界的に高まっていること、国際原油、原料価格の上昇が輸出額増加につながったと指摘した。10日付工商時報が報じた。
仕向け先別では東南アジア諸国連合（ASEAN）主要６カ国向け（44億1,000万米ドル）が過去最高、米国向け（32億3,000万米ドル）も過去10年で最高となった。
製品別では10大輸出製品のうち、価格の下落により液晶パネルが減少した以外は、スマートフォンを含む「情報・通信製品」の前年比71％増を筆頭にいずれも２けた成長となった。
一方４月の輸入総額は、前月比4.4％減、前年同月比25.7％増の243億6,000万米ドルで単月で過去３番目に高かった。ただ日本からの輸入（42億5,000万米ドル）は、震災の影響から前月比で11.3％減少、特に「車両および運輸設備」は41.7％と最大の落ち込みを見せた。
