日本テレビ放送網と中天電視（ＣＴＩ）はこのほど、台湾で番組共同制作・配給、新規事業開拓を目的とする合弁会社「黒剣電視節目製作」を折半出資で設立した。資本金は３億台湾元（約８億5,000万円）。
日本テレビと中天電視、同社の親会社・旺旺集団は、2010年３月に包括的協力協定を締結し、協力関係強化を検討してきた。合弁会社は台湾のみならず、特に中国大陸に向けての番組制作や事業開発も行う。日本テレビが海外に合弁会社を設立するのは初めてとなる。
日本テレビ総合広報部は「中天電視のニュースや番組は、中国大陸においてもネットや提携先テレビ局でこれまで放送され、高い人気を得ていることから、中国大陸への効果的な進出を図れると期待している」と説明した。
26日付工商時報によると、中天電視は黒剣電視に制作部、版権事業部、テレビ・ネットショッピング普及企画部などを設け、近くバラエティー番組やドラマの制作を開始する。
中天電視の廖福順総経理は「バラエティーでもドラマでも日本の元素を取り入れ、日本の細やかな番組制作を学び、差別化を図りたい」と述べた。
