１日付工商時報によると、液晶パネル最大手の奇美電子（チーメイ・イノルックス）は、受注増加で５月の設備稼働率が平均90％に達し、４月の80％から急上昇したとの観測が出ている。事実であれば業界最高で、同社にとっても昨年３月の合併以来で最も高い。テレビ用パネルが中心の第５世代以上の生産ラインは95％に達し、収益も大きく改善しているとみられる。
奇美電の第１四半期の稼働率は75～80％だった。同社は、中国などアジア市場が好転し、低迷していた日本の顧客も調達を積極化しており、第２四半期の稼働率が上向いたと説明している。
市場調査機関によると、世界の主要パネルメーカーでも、３～４月の80～85％を底に稼働率が上昇している。
