行政院衛生署は９日、台湾の製薬会社５社が生産したのどあめ、せき止めシロップ、口内炎用軟膏、胃薬など12種類の医薬品に昱伸香料（新北市中和区）、賓漢香料化学（新北市土城区）が製造した可塑剤入り乳化剤が使用されていた疑いがあるとして、各社に回収を命じた。10日付聯合報が伝えた。
回収対象の医薬品（中国語名）は以下の通り。▽中国化学製薬（ＣＣＰＣ）、「益胃片」「泰利美寧糖漿（TRIMERIN SYRUP）▽人人化学製薬、「胃液」「“人人”甲状腺錠」「咳嗽糖漿」▽台湾汎生製薬廠、「毎鞭達挫錠」「口舒楽薬膏」▽三能化学、「三能爽達含錠」「三能免風熱液」「三能爽達感冒液」「三能蓋風感冒液」▽瑞安大薬廠、「固骨密加強型口服溶液用粉剤」──。
衛生署食品薬物管理局によると、５社は問題の可塑剤を使用した可能性があると自主的に報告し、既に回収作業に入っているという。同局は病院に対し、12種類の医薬品の使用を中止するよう通知した。
