スズキ車の代理販売などを手がける太子汽車工業（オート21）の従業員約200人が14日、給与が半年以上未払いだとして台北市の本社前で抗議活動を行った。同社は謝罪するとともに、６月20日に５月分を支払い、残りの未払い分は早ければ７月、遅くとも８月末までに支払うと声明を発表した。15日付蘋果日報が報じた。
同社は許勝発董事長が万泰商業銀行（コスモスバンク）元董事長で、2008年に短資会社の万泰票券を舞台とする資金不正流用事件で起訴されて以来、財政難に陥っている。過去２〜３年の間に給与支払いの遅れがたびたび発生し、従業員との間で争議が持ち上がっていた。
今回の抗議活動に参加した従業員は、多くが昨年10月以降、春節（旧正月）に１万台湾元（約２万8,000円）の紅包（お年玉）を受け取った以外、給与が支払われていないと訴え、支払いの約束が守らなければ再度抗議活動を行うと強調した。
