自動車大手、裕隆集団の厳凱泰執行長は16日、自社ブランド「LUXGEN（納智捷）」のスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）を、８月に中国で発売すると表明した。これにより中国初進出を果たす同ブランドは、５年以内に同市場で年間新車販売台数20万台、売上高250億人民元（約3,100億円）を目指す。17日付工商時報が伝えた。
16日、交通大学から経営管理の名誉博士号を授与された厳執行長は、講演で自社ブランド設立の苦労を話す際、声を詰まらせる場面も見られた（16日＝中央社）
「LUXGEN」の中国初進出モデルは、裕隆集団と中国の東風汽車の合弁会社、東風裕隆汽車で、既に今月から生産を始めている。８月発売に合わせ、台湾で展開しているショールーム「汽車生活館」を北京や杭州に設置し、競争の激しい中国市場において、体験型の販売戦略で差別化を図る。
厳執行長は「世界最大の自動車市場となった大陸（中国）市場の積極開拓なくして当社の未来はない」と強調。LUXGENは、今後10年内に11車種の投入を計画していると明らかにした。
