遠東百貨（ファーイースタン・デパートメントストアズ）の徐旭東董事長は23日の定時株主総会で、今年第４四半期にも新北市、台中市の遠東百貨、新竹市の遠東巨城購物中心（ビッグシティー）、量販店の愛買（ａマート）旗艦店などを開業する方針を明らかにした。24日付工商時報が伝えた。
一方、中国では25日に四川省成都市で遠東百貨天府店がプレオープンする予定で、同社系列の小売店は中台双方で現在の47店舗から52店舗に増える見通しだ。
昨年の年次報告書によると、系列の遠東百貨、太平洋崇光百貨（太平洋そごう）、愛買や中国事業を合わせた連結ベースの売上高は1,081億台湾元（約3,000億円）となり、営業利益は前年比27.9％増の45億元だった。特に愛買は黒字化を果たし、今年第１四半期の利益が昨年通年を上回った。
徐董事長は「中国市場で経営サイズをさらに拡大し、出店を加速する必要がある」と述べた。来年は中国の地方都市で遠東百貨、太平洋百貨の出店を拡大する一方、愛買も来年中に中国進出を見込んでいる。
