金融専門誌「グローバル・ファイナンス」は10日、世界の中央銀行総裁に対する評価ランクを発表し、台湾中央銀行の彭淮南総裁は2005年から３年連続でＡ判定を獲得した。市場では彭総裁が来年２月の任期切れ以降も続投するとの見方が広がっている。
３年連続のＡ判定はマレーシア中央銀行のゼティ総裁に並ぶ高評価。福井俊彦日銀総裁、バーナンキ連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長、中国人民銀行の周小川総裁は今年Ｃ判定、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のトリシェ総裁はＣプラスの判定だった。今年Ａ判定を受けたのは、スウェーデン、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、イスラエルの７カ国・地域でアジアが大半を占めた。
同誌は彭総裁について、「消費者物価上昇を受け、間髪入れずに行動を取った」などとして、インフレ圧力に対抗するため毅然と利上げに踏み切った対応を高く評価した。
