スマートフォン最大手、宏達国際電子（ＨＴＣ）は27日、英国スラウに新設した欧州本部が業務を開始した。周永明執行長はＥＭＥＡ地域（欧州・中東・アフリカ）が同社の世界戦略にとって極めて重要な役割を果たすとともに、デザインや研究・開発チームのアイデアの源だと述べ、今後も重視していく姿勢を示した。28日付経済日報などが伝えた。
同社の欧州進出は1998年で、通信キャリア向けに従来なかった「カスタマイズ」という新たなビジネスモデルを打ち出し注目を集めた。ＨＴＣブランドの展開は06年欧州からスタート。売上構成比は今年第１四半期には３割に達している。欧州の従業員数も05年の５人から500人へと100倍に増加、さらに年末には650人に達する見通しだ。
ＨＴＣはまた、７月に行われるエリザベス女王主催のガーデンパーティーに、周執行長が招待されたことを明らかにした。同パーティーに招待を受けて参加するのは台湾人として初めて。周執行長は先月、サルコジ仏大統領からも招待を受け、フランスのパリで開催されたインターネット社会の今後について協議する「ｅ−Ｇ８フォーラム」に出席している。
