機械部品大手、上銀科技（ハイウィン・テクノロジーズ）の卓永財董事長はこのほど、雲林科技工業区の１万5,000坪余りの土地で工場建設の許可を申請中で、９月には着工できる見通しだと語った。稼動後は、工作機械や半導体業界向けに限定せず、産業用ロボットや医療、減圧器などにも応用分野を広げる考えだ。また、欧州市場での安定した地位を築くためドイツ・オッフェンブルクでも工場の拡張を行うことも表明した。29日付工商時報などが報じた。
卓董事長は28日の株主総会で、ブランド路線を進め、金融危機の時期も研究開発に対する高い投資水準を維持したことが、工作機械部品業界世界３位という今日の地位につながったと強調した（28日＝中央社）
同社は今年、中国での需要増や東日本大震災以降の部品調達先分散効果などを受け、売上高を伸ばしている。同社の台湾における2010年度売上高は前年比146％増の82億1,000万台湾元（約230億円）だったが、今年は100億元を突破する可能性もあると証券会社は予測している。
