パソコン周辺機器メーカー、群光電子（チコニー・エレクトロニクス）はこのほど、発光ダイオード（ＬＥＤ）照明に参入し、自社ブランドで展開すると表明した。以前、自社ブランドのノートＰＣを販売していた同社は、今回10年ぶりにブランド事業を再開する。中国内需市場をターゲットとし、系列の藍天電脳（クレボ）が各地に展開する３Ｃ（コンピュータ、通信、家電）量販店「百脳匯（Buynow）」を通じ、「チコニー」ブランドのＬＥＤ電球や照明製品を販売するほか、日韓ブランドからの受託生産も手がける方針だ。29日付工商時報が伝えた。
一方、本業に関して同社は、ＰＣ業界の成長が例年を下回る中、生産効率の向上や製品ラインアップの見直しを行うことで、第２四半期の粗利益率が前期比2.5ポイント上昇した。需要期に入る第３四半期の連結売上高は前期比15％増の180億～200億台湾元（約505億〜560億円）を見込む。通年では２けた成長の640億～660億元と予測している。
なおチコニーは28日、重慶市江津区の新工場のくわ入れ式を行った。将来的に同社の主要生産拠点となる見通しで、来年第１四半期に第１期工場（約53ヘクタール）が完成、稼働する予定だ。
