１日付電子時報によると、このほど訪台した韓国のポリシリコン大手が値下げに応じない強気の姿勢を見せており、コスト割れが確実視される太陽電池用シリコンウエハーメーカーは、７月の値上げを迫られている。
業界関係者によると、韓国のポリシリコン大手の７月オファー価格が１キログラム当たり平均50米ドルで、これを基に計算すると６インチシリコンウエハー価格は１枚2.3〜2.4米ドルが損益分岐点となる。ただ、実際の６インチウエハー価格は需要低迷で第２四半期に２米ドル前後と、第１四半期のピーク時3.7〜3.8米ドルに比べ４割以上下落した。第３四半期は景気回復に伴い、シリコンウエハーメーカーの設備稼働率が８割前後まで回復する見通しだが、赤字を減らすため、ポリシリコン調達量を削減するかシリコンウエハーを値上げするしかないようだ。
