スマートフォン最大手、宏達国際電子（ＨＴＣ）の小寺康司・最高製品責任者（ＣＰＯ）はこのほど、ニールセンの統計を基に、北米スマートフォン市場での第１四半期シェアが23％でアップルを１ポイント上回り首位となったことを明らかにした。ガートナーの調べによると、米国市場ではアップルを下回り２位だったものの、カナダ市場を合わせるとわずかに逆転した形だ。４日付工商時報が伝えた。
ＨＴＣ製品の米国市場での販売は、人気の各機種が月間20万～30万台に上っているが、アップル「iPhone」の同100万台以上には及ばない。このためＨＴＣは、「iPhone」を扱うＡＴ＆Ｔやベライゾン・ワイヤレスのほか、Ｔ−モバイルとスプリント・ネクステルを含めた４大通信キャリアすべてから発売するとともに、地方および中小キャリアとも提携し、販売拡大に取り組んでいる。カナダでは３大キャリアのうちベル・モビリティとテラス・モビリティと提携している。
なお「iPhone」は第２四半期、次世代機種が９月に発売されるとの観測が流れたことから販売台数を落したとみられ、同期もＨＴＣがシェア首位となった可能性がある。
