ニュース 自動車・二輪車 作成日:2011年7月4日_記事番号:T00031025
交通部数拠所の統計によると、6月の新車登録台数で、トヨタの台湾総代理店、和泰汽車が前月比157.6%増の8,930台でシェアを27.5%まで伸ばし、三菱自動車の中華汽車工業に8年ぶりに明け渡していた首位の座をわずか1カ月で奪い返した。6月は市場全体の登録台数も、前月比32.5%増、前年同月比13.3%増の3万2,418台となり、東日本大震災でダメージを受けた日本メーカーの供給チェーン回復および新車需要の高まりを印象付けた。2日付蘋果日報が報じた。
和泰汽車は5月、サプライチェーン断裂の影響で、販売台数が3,466台と4月比で54.7%急減した。しかし、日本の供給体制が完全に復旧した6月は、トヨタ車を台湾で生産する国瑞汽車の生産量も震災前の水準を回復させ、和泰汽車も販売台数を急速に伸ばした。証券会社は、同社の6月売上高は前月比82%増の55億台湾元(約154億円)に達したとみている。なお、同社は上半期販売台数も4万6,521台でシェア29.6%を獲得、首位を維持した。
また7月は例年、新車販売のハイシーズンとなるため、和泰汽車の蘇純興総経理は「7月以降、単月の販売台数は1万台を超える」と楽観している。
日産も前月比42%増
一方の中華汽車は、もともと震災の影響が小さかったため、6月の販売台数は前月比20%以上の成長を見せたものの、他社の大幅な伸びに比べると小幅なものとなった。同月売上高は前月比19%増の37億元が見込まれる。
裕隆日産汽車は、和泰汽車と同様、日本の供給体制復旧および新車需要の高まりで恩恵を受け、6月販売台数は前月比42.4%増の4,256台と、上位5社中、和泰に次ぐ2番目の成長率となった。売上高も6月は30億元を超える水準で前月比42%増を記録したとみられる。
通年市場規模、38万台に上方修正
なお4〜5月に震災の影響を受けたものの、今年上半期の市場全体の新車販売台数は18万9,355台と前年同期比で28%の成長を見せた。
下半期の見通しについて和泰汽車の蘇総経理は、「台湾域内の景気は今後も好感でき、強い新車需要が続く」として、通年販売台数で前年比20%増の12万台を目指すと表明するとともに、同社内で今年の新車市場規模の予測値を38万台に引き上げたことを明らかにした。
【表】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722