真空成膜装置大手の北儒精密（ＢＺＰＣ）は、ＩＢＭから高効率の薄膜シリコンゲルマニウム太陽電池に関する技術移転を受けたことを明らかにした。６日付工商時報は、ＩＢＭの技術と同社の真空薄膜技術を結合すれば、薄膜太陽電池の変換効率向上とコスト面でのボトルネック解消が実現し、台湾薄膜太陽電池メーカーの競争力向上に貢献する可能性もあると指摘した。
同社の主力製品は▽静電容量方式タッチパネル生産用のスパッタリング装置▽ＣＩＧＳ（銅・インジウム・ガリウム・セレン）およびシリコン薄膜太陽電池の生産装置▽ＨＩＴ太陽電池生産用のプラズマＣＶＤおよびＰＶＤ成膜装置▽発光ダイオード（ＬＥＤ）エピタキシャルウエハー生産用の有機金属気相エピタキシー（MOCVD）装置──など。昨年は黒字転換を果たし、今年は売上高と利益がともに高い成長率となる見通しだ。
