フレキシブルプリント基板（ＦＰＣ）メーカー、台郡科技（フレキシウム・インターコネクト）と嘉聯益科技（キャリア・テクノロジー）が相次いで生産能力の増強を進めている。背景には顧客の需要増に加え、電子製品で薄型軽量化が進む中、さらにハイエンドかつ精密な製造設備が必要となったため、老朽化した設備の更新も行いたいとの思惑があるようだ。
台郡科技は中国・江蘇省昆山に建設中の新工場が、今年第４四半期にも量産に入る見通しで、まず組み立ての受託業務を中心とする予定だ。これにより同社の生産能力は30％拡大する見込みだ。このほか高雄工場でも前工程ハイエンド製造プロセスの拡充を継続する。
嘉聯益科技も、昆山新工場が第３四半期中に着工し、来年第２四半期に試験生産を開始する見通しのほか、既存の中国・蘇州工場近くに購入した工場棟でも来年第２四半期から生産を行う計画だ。
一方、毅嘉科技（ICHIAテクノロジーズ）は、第２四半期に月産能力を12万枚増強する計画だったが、これが下半期に延期されている。現時点では良品率向上と製品構成の見直しによる利益率向上を図っている。
