８日付電子時報によると、元太科技工業（ＥＩＨ）のカラー電子ペーパー「Triton」が、アマゾンの電子ブックリーダーに採用されない可能性が高まったとの観測が出ている。これについて元太はコメントを控えたものの、電子ブックリーダーの主流は依然モノクロで、かつ末端価格が毎年15〜20％下落しているため、同社は今後、コスト引き締めに注力し、利益確保に努めていくと強調した。
元太の６月連結売上高は前月比14.4％増、前年同月比39.9％増の23億8,000万台湾元（約67億円）。
第２四半期累計では、同社が特許を持つ広視野角ＦＦＳ方式液晶パネルの需要低迷から前期に比べ大幅な減収となった。ただ９月には、電子ペーパーモジュールなどの生産能力が３倍に拡大する見通しのため、同社は下半期業績を楽観している。
なお１〜６月累計の連結売上高は前年同期比67％増の170億1,000万元となった。
