自動車大手グループ、裕隆集団はこのほど、人材需要の高まりを受け、大卒未経験者の新入社員初任給を、月額最低３万1,000台湾元、最高３万5,000元（約９万6,000円）に引き上げた。大学院修了の場合は最高４万元以上となる。18日付経済日報が報じた。
このほか裕隆では現在、事務職員に比べ生産現場の従業員の月給が3,000元高くなる給与制度となっているが、これを一律にするため、７月から事務職に対し3,000元の賃上げを実施する。なお、上記事務職員に自動車セールス員は含まない。
同集団は昨年の利益成長、および今後の業界見通しへの好感から今年上半期より大量の採用を行っている。求職者の反応も良好で順調に人材確保が進んでおり、これまでの「従来型産業は人材を集めにくい」という状況に変化が見られる。今回の給与調整は、同集団の人材獲得に対する積極的な姿勢を示したものだ。
