台湾初の「アダルトエキスポ」が、新北市五股区の工商展覧館で30日に開幕した。会期は10月２日までの３日間。イメージキャラクターに起用された日本人ＡＶ女優、波多野結衣さん（23）と大槻ひびきさん（23）によるサイン会やパフォーマンスのほか、ネグリジェショーや国際大手メーカーによるアダルトグッズの展示など、盛りだくさんの内容だ。

　台湾のトップモデル、林志玲さんと似ていることから、台湾のファンから「日本ＡＶ界の林志玲」と呼ばれている波多野結衣。2008年のデビュー以来、55作品に出演している人気女優で、「林志玲さんにあこが　れているので、似ていると言われるとうれしい」と語った。

　波多野さんは大槻さんと一緒に出席した29日の記者会見で、台湾が東日本大震災の被災地へ多額の義援金を送ってくれたことに対し、４分間にわたって涙を流しながら感謝のコメントを述べた。マスカラが溶け、化粧がくずれるほどだったことから、台湾メディアもびっくり。「さすが演技派」の声も漏れた。

　実は、波多野さんは東日本大震災発生直後、インターネット上で「日本人ＡＶ女優が津波で死亡した」という誤報を流され、一挙に知名度が上がった当人だ。

　今回のエキスポのメインイベントは、この人気ＡＶ女優２人によるダブルベッドでのパフォーマンス。また、オークションで落札した来場者がカメラマンになり、至近距離でＡＶ女優の写真を撮ることができるイベントも実施されるという。

　主催者の博展国際は「健康的なエキスポ」と強調しており、「性文化の存在は事実であり、社会は健康的な角度からこれを受け入れるべき。夫婦やカップルで見に来てほしい」とコメントしている。入場料は400台湾元、18歳未満は入場禁止だ。