13日付経済日報は、鴻海科技集団（フォックスコン）傘下で、アップル製品専門店を中台で展開する正イ精密工業（フォックスリンク、イは山の下に威）がこのほど、香港の大手医療事業グループ、金衛医療集団と合弁で新会社を設立することで意向書を交わしたと報じた。金衛グループは中国350都市に１万店近い小売店を展開する中国最大手の携帯電話端末販売チェーン、楽語中国（ファントーク・チャイナ）を抱えており、今回の合弁でフォックスリンクは中国で一躍、携帯電話小売り最大手チェーンになると報じているが、フォックスリンク幹部は「金衛という会社は聞いたことがない。中国大陸における当社の小売業パートナーは依然、金鷹百貨と蘇寧電器だ」と否定した。
同紙はまた、アップル製品の人気に乗じてアジアにおける専門店の急速な展開拡大を図るフォックスリンクは、今回の提携で中国におけるアップルのスマートフォンの販売およびアフターサービスのための態勢を確立したい考えだと報じた。
観測によると、金衛との提携を重視するフォックスリンクは、９月に郭台強董事長自らが中国を訪れ交渉を行ったとされる。
