中国で放送行政を管轄する国家ラジオ・映画・テレビ総局がこのほど、中国全土の衛星テレビ局に対し、台湾の芸能人が出演する番組を削減し、台湾の芸能人が司会を務めたり、番組に出演したりするのを厳しく制限することを通達していたことが25日までに分かった。26日付中国時報が伝えた。
今回の規制は、台湾で中国の芸能人の出演機会が制限されていることに対抗する狙いのほか、台湾の芸能人の中国市場での影響力を抑制する目的があるという。
台湾の行政院大陸委員会（陸委会）は「中国の芸能人が台湾を訪れることを禁止してはいないが、商業公演を完全に解禁するかどうかは、関係官庁で協議する必要がある。台湾の芸能人の権益が損なわれた場合は、行政院新聞局を経由し、中台の窓口機関が問題を対応する」と説明した。
中国国務院台湾事務弁公室（国台弁）の楊毅新聞局長は「具体的なことを調べており、26日の記者会見で説明したい」と述べた。
