パソコンブランド最大手、宏碁（エイサー）の林顕郎・国際事業副総裁は、タイの洪水でハードディスクドライブ（ＨＤＤ）価格が上昇したことに伴い、12月初めにインテル「Core i5」プロセッサ搭載ノートＰＣの値上げを実施すると表明した。値上げ幅は640GB製品が500～600台湾元（約1,270〜1,520円）、１TB製品が600～700元と約２～３％を予定している。24日付蘋果日報が報じた。
林副総裁は、１～1.5カ月分あったＨＤＤ在庫を11月末までにほぼ使い切るため、12月以降の新製品は値上げせざるを得ないと述べた。
一方、華碩電脳（ＡＳＵＳ）の曽鏘声・副董事長も「値上げは避けられない」としている。ただ、「ＨＤＤの生産能力は10％縮小したにすぎず、実際の供給はそれほど不足していないが、価格は10％以上も上がっている」と指摘。さらに「産業景気が低迷しているため、ＨＤＤの生産能力はまだ需要を上回っており、市場の反応は過剰」と分析した。
