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iPhone4S発売、台湾でも長蛇の列


ニュース 電子 作成日:2011年12月16日_記事番号:T00034411

iPhone4S発売、台湾でも長蛇の列

 米アップルのスマートフォン新機種「iPhone 4S」が16日午前9時台湾でも発売となり、通信キャリア大手3社が発売イベントを行った台北市信義区の会場では、消費者が夜中より長い列をつくった。初回売り出し3万台に対し3社合計で40万件以上の予約が入っており、すぐに売り切れるとみられる。中央社などが16日報じた。


大勢の購入者で混雑する信義区の売り場。「クリスマスプレゼントで購入する」という人もいた(16日=中央社)

 iPhone4Sは、デュアルコアA5チップ搭載で処理速度が大幅に向上した。新OS(基本ソフト)「iOS5」により200以上の新機能が増え、無料のクラウドサービス「iCloud」を利用できる。第4世代通信規格(4G)や近距離無線通信規格(NFC)など、注目機能を入れた大幅なモデルチェンジではなかったため当初は失望感も伝えられたが、「スティーブ・ジョブズの遺作」は先行発売された米国、日本などでは好セールスを記録。台湾は2カ月遅れでの発売となった。

本体無料、1600元台から

 通信3社が発表した料金プラン(2年契約)は、本体価格無料の場合、月額基本料金が最も安いのは台湾大哥大(タイワン・モバイル)の16ギガバイト(GB)機種1,667台湾元(約4,300円)で、次いで遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)が1,758元、中華電信が1,759元だ。32GB機種で本体価格無料の月額基本料金は、▽台湾大哥大、2,199元▽遠伝、2,525元▽中華電信、2,549元──。

 iPhone4(16GB)は1,300元台の月額料金を払えば3,400元で本体を購入できたが、iPhone4Sは販売報奨金の削減により本体価格5,400元と約2,000元高くなった。

 iPhoneシリーズの最低契約期間は従来2年だったが、3社は今回1年に短縮した。使用機種を頻繁に変えるユーザーにとっては有利だ。また、3社ともiPhone使用の既存顧客向けに通話プランや本体価格の割引プランを用意している。中華電信の場合、既存顧客は16GB機を2万1,800元で購入できる。遠伝は既存顧客がiPhone4Sに機種変更する場合、本体価格を最高で1万元割り引く。

来年販売見通しを大幅上方修正

 16日付経済日報によると、モルガン・スタンレーのアナリスト、ケイティ・ハバーティ氏は14日顧客に宛てたリポートで、iPhoneとiPadの来年通年の出荷台数はそれぞれ1億9,000万台、8,100万台となり、アップルおよびウォール街の予測を大幅に上回るとの予測を示した。iPhoneは同社従来予測の1億3,400万台から42%、iPadは同5,200万台から56%の上方修正となる。

 こうした数字は、モルガン・スタンレーがリサーチ会社、アルファ・ワイズに委託して行われた調査で算出されたものだ。ただ、アルファ・ワイズの数字の根拠は消費者の意見を基にしたもので、実際の購入ではここまで強めの数字が出るかは分からず、調査が行われたのがクリスマス商戦の始まった感謝祭直後ということもあって、楽観的すぎるきらいもある。

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