台湾の観光バス市場を好感する中国のバス製造最大手、河南宇通客車は20日、台北市の中正紀念堂で第５期環境保護規定に対応した中型・大型観光バスの新車発表会を行った。主力の6858ＨＧは29人乗りの中型で、１台400万台湾元（約1,000万円）と手ごろな価格となっている。部品はすべて中国から輸入し、台湾で組み立てて販売する。21日付工商時報が報じた。
河南宇通はこれまでに、欣欣客運、大南客運、和欣客運などの台湾バス会社に、合計100台以上のノンステップバスを納入している。雲従龍・同社主管は「ノンステップバス購入には１台当たり150万台湾元（約386万円）の補助金が出るため、購入するバス会社が増えている。現在も手元に100台以上の受注がある」と述べた。
河南宇通はまた、中国人観光客の増加を好感し、来年はハイブリッドバスの投入も計画している。
