５日午前11時（日本時間）ごろ、東京都台東区小島のマンションの一室で、台湾籍の留学生の女性２人が首から血を流して倒れているのが見つかった。日本への留学生が多い台湾では、今回の惨劇が大きく報道され、衝撃を広げている。
死亡したのは、台中市出身の林芷瀅さん（22）と南投県出身の朱立婕さん（24）。日本国内の報道によると、いずれも首周辺を刃物のようなもので10カ所以上刺されており、間もなく死亡が確認された。警視庁組織犯罪対策２課は、殺人事件として蔵前署に捜査本部を設置して調べを進めている。
警視庁は遺体や現場の状況から２人は午前９時から10時ごろに殺害されたとみて、防犯カメラの分析などを急いでいる。林さんは当日、留学生の男性２人と北海道に旅行に行く予定で、午前９時半に近くの駅で待ち合わせをしていたが、現れないため、留学先の日本語学校関係者が合い鍵で部屋を調べたところ、林さんは玄関でブーツ姿で、朱さんはベッドで倒れているのが見つかった。
警察は２人がトラブルに巻き込まれていなかったか調べる一方、「連絡のつかない留学生の男がおり、行方を捜している」（読売新聞）という。
７日付台湾各紙も事件を大きく扱い、聯合報によると、２人とも日本が大好きで、林さんは日本でアニメーション製作を学ぶのが夢だったほか、和服姿で卒業写真を撮るほどだった。朱さんも正月に和服姿で撮影した写真を３日前にフェイスブックに掲載したばかりだった。
