メモリモジュールなど大手の創見資訊（トランセンド・インフォメーション）は、昨年の全製品出荷量が前年比30％増で１億個を突破し、過去最高となった。11日付工商時報などが伝えた。
今年の見通しについて束崇万董事長は、欧州債務問題の影響で大きな期待はできないと語った。同社は欧州での売上高が全体の30％、欧州各国でのシェアは10～25％だが、ここ２～３年は市場の成長がみられないと指摘した。同社は製品ラインアップを充実させ、ドイツ・英国・オランダ支社で仮想倉庫システムを導入することでシェア拡大に努める。
トランセンドが10日発表した昨年12月売上高は、前月比12.38％減の21億3,000万台湾元（約55億円）、昨年第４四半期は前期比11％減の69億3,300万元だった。同期が非需要期に当たることやタイでの大洪水の影響による出荷減が響いた。昨年通年では292億700万元となった。
