宏碁（エイサー）の王振堂董事長は30日、薄型軽量ノートパソコン「ウルトラブック」で699～799米ドルの新機種を第３四半期に発売すると表明した。31日付電子時報が報じた。
聯想集団（レノボ）は１月上旬に米ラスベガスで開かれた家電見本市「コンシューマ・エレクトロニクス・ショー（ＣＥＳ）」で、699米ドルからのＵシリーズを発表し、５月の発売を予定している。華碩電脳（ＡＳＵＳ）も４月に699米ドルの機種を発売するもようで、ウルトラブックは今後この価格帯での競争となりそうだ。ただ、翁建仁エイサー総経理は、ウルトラブックで低価格を追求することはなく、ユーザーの使用感とニーズを重視すると強調した。
業界関係者は、各社が第２～３四半期に投入する699米ドル機種で、筐体（きょうたい）はアルミニウム一体成型でなくグラスファイバーやアルミとプラスチックの合成素材となり、ＳＳＤ（ソリッドステートドライブ）でなく従来型ＨＤＤ（ハードディスクドライブ）が用いられ、放熱モジュールなども低価格の規格品が採用されると予測した。
