アップルの新型タブレット型パソコン「iPad3」の発売が間近との観測が強まる中、同社のサプライチェーンに属する台湾の部品メーカーは春節（旧正月）連休を短縮するなど、生産に追われている。31日付工商時報が伝えた。
このうち、正イ精密工業（フォックスリンク、イは山の下に威）、良維科技（ロングウェル）、鴻海精密工業はいずれも春節連休中に操業時間を延長して生産に対応した。一部メーカーは、これまで５日以上あった春節連休を３日に短縮するとともに、生産ラインへの人員配置を拡充する対応を取ったという。
フォックスリンクはiPhone、ｉＰａｄ用のケーブルを生産している。昨年第４四半期はアップル以外の顧客向けの製品が不振だったが、アップルのiPhone4向けの出荷に支えられ、売上高は前期比で４％減にとどまった。市場関係者は、同社の今年第１四半期の売上高は前年同期比20％伸びると予想している。
iPhone、ｉＰａｄ用の中国規格アダプターを生産するロングウェルは、中国市場でのiPhoneの販売好調を受け、生産ラインがフル稼働状態となっている。
