６日に就任した陳冲行政院長は初閣議を開き、欧州財政危機がもたらす影響に対処するため、「国際経済景気対応小組（小委員会）」を設置する考えを示した。召集人には管中閔・行政院政務委員（財経担当）を充てる。７日付工商時報が伝えた。
同小組は、これまでの経済景気対処策略小組に代わる形で発足するもので、毎月１回会合を開く。
このほか、馬英九政権が公約に掲げる中台間の特色ある金融業務推進に向け、陳行政院長は、行政院大陸委員会（陸委会）、中央銀行、行政院金融監督管理委員会（金管会）の連携を呼び掛けた。陳行政院長は、通貨清算体制の構築、中国の銀行による台湾の金融機関への出資、台湾の銀行による中国進出などを中台金融交流の加速を念頭に置いているとみられる。
陳行政院長は、８日から各部、委員会による業務報告を受けることにしている。
