10日付工商時報によると、携帯電話受託生産メーカー、華宝通訊（コンパル・コミュニケーションズ）が、ノキアのスマートフォン新機種「Lumia 720」を受注したとの観測が出ている。事実であれば、華宝通訊は第２四半期から出荷台数を大幅に伸ばすとみられる。
華宝通訊の第１四半期全体の出荷台数は180万台程度とみられるが、Lumia 720の受注により、第２四半期は単月で平均100万台規模まで増える可能性もあると業界関係者は予測している。
Lumia 720は、ノキアがマイクロソフト（ＭＳ）の低価格スマートフォン用に投入するとされる基本ソフト（ＯＳ）「Tango」を搭載する初めての機種となる見込み。Tangoは今月27日からスペイン・バルセロナで開かれる見本市「モバイル・ワールド・コングレス（ＭＷＣ）」で発表される予定。
スマートフォン市場ではアップルやサムスン電子など他社に遅れを取るノキアは、昨年からマイクロソフトモバイル用ＯＳ「ウィンドウズフォン7.5（コードネーム：マンゴー）」搭載機種を発売し、巻き返しを図っている。さらに今年はTango搭載機種でシェア獲得を目指す考えだ。
