中国信託金融控股（中信金）は20日、子会社、中国信託商業銀行（ＣＴＢ）の上海支店が27日に開業すると発表した。営業資金は８億人民元（約106億円）、場所は上海環球金融中心（上海ワールドフィナンシャルセンター）27階で、従業員は27人。まずは長江デルタ地域の台湾企業向けにサービスを提供し、初年度は税引前利益600万米ドルを目指す。21日付旺報などが報じた。
同支店は初期段階では主に外貨預金、貿易融資、為替、外貨貸付などの法人向け業務を行う予定。ただ、中国側の規定では、台湾系の銀行が中国で人民元業務を行うには開始前年の利益計上と当該年度の完全な財務報告の提出が義務付けられている。このため、同支店が人民元業務を申請できるのは2014年以降となる。また、将来は個人向け金融業務や資産管理などへもサービス範囲を拡大する計画だ。
同支店は中信銀67カ所目の海外拠点で、台湾の銀行の上海支店としては、国泰世華銀行、中国信託商業銀行（中信銀）、台湾土地銀行、第一商業銀行に次いで５行目となる。
