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2月M1B伸び率、過去3年で最低


ニュース 金融 作成日:2012年3月27日_記事番号:T00036177

2月M1B伸び率、過去3年で最低

 中央銀行が26日発表した2月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)の伸び率は前年同月比2.84%となり、過去36カ月で最低を記録した。中央銀行経済研究処の陳一端副処長は、M1Bの年伸び率が低かったことについて、昨年は2月に春節(旧正月)を迎え、年明け前の資金需要が大きかったことが主因と説明した。27日付蘋果日報が報じた。

 また2月は、M2(現金通貨、預金通貨、定期預金など準通貨の合計)の伸び率も前年同月比4.92%で前月の5.22%から0.3ポイント低下した。

 ただ中央銀行は、1〜2月を合わせて見る必要があり、この場合、M1Bの伸び率は3.35%、M2は5.07%となると強調した。

 しかし陳副処長は、M1Bの伸び率がM2の伸び率を下回り、下げ相場の指標とされる「デッドクロス」の状態が出現した昨年10月以降、銀行預金および投資の成長に一貫して改善が見られないと指摘した。現時点でM1BとM2の伸び率の差は1.72ポイントまで拡大している。