鴻海精密工業が27日発表した2011年連結売上高は前年比15.1％増の３兆4,526億台湾元（約９兆7,000億円）で、目標の15％成長を達成し３兆元の大台に初めて乗せた。純利益は同5.74％増の815億9,000万元だった。米アップルからの受注好調のほか、受託価格の引き上げ、中国工場の内陸部移転によるコスト削減などが奏功した。28日付工商時報などが報じた。
昨年第４四半期の連結売上高は前期比24.4％増の１兆741億元、純利益は同82.66％増の350億2,900万元で、ともに過去最高を更新した。
証券会社は、「iPhone」、「ｉＰａｄ」に加え、新コンセプトのテレビ「ｉＴＶ」の発売がうわさされていることから、鴻海は今年の売上高全体の４割近くをアップルが占めると予測している。
