華碩電脳（ＡＳＵＳ）が９日発表した３月の非連結売上高は前月比7.95％増、前年同月比22.87％増の297億9,400万台湾元（約825億円）で、３カ月連続の増収となった。第１四半期の非連結売上高は、前期比7.59％減、前年同期比35.8％増の792億1,000万元で、証券会社の予測による前期比10～15％減を上回った。10日付経済日報などが報じた。
証券会社は、第１四半期の売上高が予想以上に好調だった理由について、欧州および中国向けの出荷が好調だったことに加え、ノート型パソコン、タブレットＰＣなどの販売が安定していたことを挙げた。また、第２四半期は、１台でスマートフォン、タブレットＰＣ、ノートＰＣの三役を果たせる新製品「Padfone」が４月に、インテルの次世代プラットフォーム「Ivy Bridge」搭載のウルトラブック（超薄型軽量ノートＰＣ）が５月に発売を控えており、見通しが好感されている。
一方、電子機器受託メーカー、和碩聯合科技（ペガトロン）の３月連結売上高は、前月比5.7％減、前年同月比41％増の475億9,800万元。第１四半期の連結売上高は前期比２％減、前年同期比75％増の1,448億元だった。
