日本というと真っ先にアダルトビデオ（ＡＶ）を連想する人もいるほど、ここ台湾では日本のＡＶ作品やＡＶ女優の人気が高い。そんな中、数年前に日本で発売され、ファンの間で密かに活発となっているＡＶ女優トレーディングカードの収集、売買熱が台湾にも飛び火、中には何十万台湾元もつぎ込み、1,000枚以上コレクションしている人もいるらしい。

　以前は台湾のファンがこのカードを手に入れようと思うと、個人輸入やオークションに頼るしかなかったが、２年ほど前から台湾の代理店が販売を開始し、今では年間約40万枚を売り上げているという。

　ＡＶ女優のカードにはさまざまな種類がある。一般的なのは女優の写真とスリーサイズが印刷されたもの（市価25～30元）だが、中にはプレミア価格で取引される特殊カードも。

　最も希少価値が高いのは、女優が実際につけていたブラジャーのホック付きカード。ブラジャー１着につきカード１枚しか作れないため「幻の逸品」と呼ばれ、お値段なんと１万元。

　ほかにも、キスマーク付き（2,000～4,000元）や、バストにインクをつけて押し付けた、魚拓ならぬ「乳拓」付き（4,000～6,000元）もある。

　極め付けは、女優の体毛付きカード（8,000～１万元）。とある人気女優の体毛カードが１万米ドルで落札されたこともあるというから驚きだ。下着にしろ体毛にしろ、本物かどうか怪しいものだが...。

　なお台湾の女性タレント、卓文萱が最近発売した写真カードには、ホットパンツや靴下の切れ端が付いた「当たり」カードがあるという。手法はＡＶ女優カードとまったく同じだ。

　車、ファッション、家電製品など、台湾では日本の製品や流行を好む人が多く、ありがたいことだが、この分野に関してはあまり大きな声でmade in Japanと言わないでもらいたいと思うのは勝手だろうか。