高雄都市交通システム（ＭＲＴ）を運営する高雄捷運公司（ＫＲＴＣ）は16日、地場デベロッパーの四季地産開発と提携し、ＭＲＴ沿線住宅購入者を対象にＭＲＴ乗車が無料となる「万行カード」を発行すると発表した。同様のカード発行は台湾初で、使用期限は１年間、発行枚数は50枚限定となる。卡優新聞網が17日伝えた。
同カードは沿線住宅の価値向上と、人口の郊外への分散を図る狙いの下、行政院経済建設委員会（経建会）が発案したもの。
今回発行されるカードは１枚で家族４人まで使用可能で、ＭＲＴ無料乗車のほか、コンビニエンスストアや喫茶店など提携店での割引も受けられる。価格は１枚当たり１万2,000台湾元（約３万2,500円）の設定だが、すべて四季地産開発が負担する。
同社はＭＲＴ美麗島駅から約150メートルの場所に新しいマンションを建設するため、高雄捷運公司と協力を決めた。高雄市を地盤とする不動産開発会社では京城建設と仰徳建設も同カードの発行に関心を寄せているという。
