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5月末の外貨準備高、57億元の大幅減【図】


ニュース 金融 作成日:2012年6月6日_記事番号:T00037525

5月末の外貨準備高、57億元の大幅減【図】

 中央銀行が5日発表した5月末時点の外貨準備高は3,892億7,500万米ドルで、前月末から57億9,700万米ドル減少した。減少幅は過去8カ月で最大だった。欧州債務危機の再燃懸念などから外資が保有する台湾株式・債券を売却したこと、およびユーロなど多くの通貨の対米ドルレート下落が減少の理由だ。6日付工商時報などが報じた。

 銀行の為替部門の主管は、5月末の外貨準備高大幅減少から見て取れる問題点として、▽ホットマネーの割合がやや大きい(欧州債務問題など国際情勢に左右されやすい)▽ユーロ建て資産の割合が従来より大きい──を挙げた。以前は米ドル建て資産が7割でユーロ建てと円建てが各2割余りだったが、今や米ドル建てが5割に減り、ユーロ建てが3割を超えていると推測した。

 なお5月末時点の外資が保有する台湾株式・債券は2,011億米ドルで、外貨準備高全体に占める割合は約52%と、今年最低まで縮小した。

 なお、台湾の外貨準備高は、世界4位で変わらず、上位3位は▽中国、3兆3,050億米ドル(3月末)▽日本、1兆2,109億米ドル(4月末)▽ロシア、4,631億米ドル(4月末)──だった。